ドラクエ10

ゲームと暴力性のお噺

kifuya_consulting@yahoo.co.jp
いくら(5歳)
いくら(5歳)

パパ!くらえ!ばくれつけん!ババババババー!

技名を叫びながら、次男のパンチが空を切ります。

本人的には、1秒間に100回は超えているのでしょう。

ドラクエなんて小さいころからやらせるから、そんな暴力的に育つのよ。

んー確かに、1回くらいギガスラッシュを放ってみたいとは常々思っているけれど、

誰に向かって放つか、あんまり考えたことないなぁ。

不運にも、この時代に魔王は出てきてくれなかったから。

今日は、ゲームで暴力的になるのか、のお噺。。

しかし、MPが足りなかった。

次男は武闘家であるとともに、魔法も使える万能型であるため、

いくら(5歳)
いくら(5歳)

パパ、くらえ!メラゾーマ―――!!!

と、巨大な火の玉を私に向かって放ちます。

しかし、魔法は覚えているけれど、MPが足りないからなのでしょう。

幸い、私が焼き焦がれたことは、まだ1度もありません。


一緒に遊ぶ子どもたちの中では、共通の世界が創り上げられ、

そこには、確かにメラゾーマが発動している。

ゆっくり動いて、長男に向かって行き、

たらこ(7歳)
たらこ(7歳)

ぐぁ~~~やられた~~~

とリアクションもしてあげている(長男優しいな)。

でも、現実の世界では、キャッキャッキャッキャッ言いながら、

ぴょんぴょん跳ねているだけ。


冒頭のばくれつけん!

私に向かって放たれるとき、次男の拳は私の体に

ぽふっ、ぽふっ、ぽふっ、ぽふっ

と、ソフトランディング!

これは、私の体がスライムのように太っているのでは(決して)なく、

次男自らの力のコントロールによるものです。

ちなみに、保育園でドラクエを知っている子はとても少ないので、

次男が保育園の子どもとの会話に、ドラクエを出すことはほとんどないそうです。


これ、何が言いたいかというと、本人の中で、遊びとしての想像の世界と

現実の世界で起きることが乖離していることは、きちんと理解できているわけです。

そして、実際に力強く殴ったら、相手に嫌な思いをさせてしまう。

楽しく遊ぶために、ここまでにしなくちゃ、という制限を自らに課し続けているわけです。

この自分をコントロールできる力って、実はとても大切なんじゃない。

ゲームと暴力性の因果関係はない。

昨日に引き続き、

なぜゲームをすると頭が良くなるのか (PHP新書) 新書 – 2025/6/17

星 友啓 (著)

https://amzn.asia/d/f4Rd39h

の書籍にも、ゲームをすることで暴力的になってしまうという因果関係について、科学的根拠をもって、否定的な意見が書かれています。(星先生ありがたや)

今回のお噺では触れませんが、

なぜ、ゲームが暴力性を生むという誤った関係が認知されるようになったか、

という経緯はまるでこの世の縮図です。

改めて考えてみたって、ゲームだけが暴力性を生むなんて、ありえないじゃない。

なんで暴力的になっちゃうんだろう

実は私は、お仕事で、犯罪を犯してしまった子どもたちに触れる機会が人より多くあります。

家庭環境であったり、その子の持つ特性・障害であったり。

様々な要因があるため、一概には言えないという前置きをきちんとしておきつつ、

以下の2つは子供への影響が大きいと肌感覚で感じます。

①暴力が当たり前の環境で育ったこと。

②周りが子どもに対して、無関心であること

特に、②について、子どもは親の関心を引くために必死です。


あいては人か 話が通じないときワニかもしれません 単行本(ソフトカバー) – 2025/1/8

レーナ・スコーグホルム (著), 御舩由美子 (翻訳)

というユニークなタイトルの書籍。

この中で、『ドクター・グラス Doctor Glass(未翻訳)』という小説の一節が引用されています。

人は愛されることを望んでいる。

それが叶わなければ、称賛されることを望んでいる。

それが叶わなければ、恐れられることを望んでいる。

それが叶わなければ、憎まれ、蔑まれることを望んでいる。[中略]

人は忘れ去られることを身震いするほどに恐れ、どんな代償を払ってでも人とのつながりを求める。

私個人として、腑に落ちるものでした。

で、これらは、決して子どもの問題じゃない。

親の意識で変えられる問題。

現実でも体験しよう

真面目な噺もいいもんですが、

「メラゾーマとばくれつけん」に戻りましょう。

年に3回くらいキャンプに行きますが、焚火をすると巨大な火の玉ができあがります。

これぞ、メラゾーマです。

でも、子どもたちは、このメラゾーマで遊んだりしません。

現実の火の危険さ、怖さ、そして温かさを知っているからです。

ゲームで出てきたものって、現実ではどんな感じ?

って、勉強のチャンスになるなっていつも思っています。


それから、ばくれつけん!

我が家では、床のマットでこしらえた即席サンドバックをパパが持って、

1週間に1回くらい?「ばくれつけん大会」を開催しています。

本気でパンチしてみる。実際、本気のパンチは、自分も結構痛い。

ってことを感じてるみたいですよ。

やっぱりゲームには、学びがたくさんある。


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きふや
きふや
30代/2児の父
幼少期からゲームばかりして、立派な大人になりました。 もっとゲームで楽しく子育てをするのもいいじゃない。 ドラクエ、ポケモン、カービィ、リングフィットアドベンチャーを中心に家族でプレイ。 現在は、家族4人でドラクエ10をプレイ中。
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