頭が良くなるゲームの噺

藤井聡太さんが、プロ棋士になったのは14歳と2か月のときだったそうです。
翌年には、プロデビューから無敗のまま29連勝という歴代最多記録を成し遂げられ、
その後も、輝かしい成績を残されています。
私なんかは、藤井さんの試合後のインタビューを聞くのが好きで、
大勢の報道陣を前にして、はっきりと自分の意見を述べ、
勝利しても相手を称え、尊重するあの姿勢は、もはや感服するレベルです。
うちの子にもああやって育ってほしい!とキュボロを買い求めた子育て世代の方も少なくないのではないでしょうか。
ええ、ええ。私もですよ。

将棋は1つの戦略ゲームですが、これが教育に悪いなんて聞いたこともなく、
むしろ、頭が良くなるゲームだなんて言われたりします。
これって、他のゲームには当てはまらないのかなぁ、というお噺。
ゲームをすると頭が良くなる
「相手のHPは18で、1回の攻撃で10ダメージだから、次のターンの攻撃では倒せるはずだ。でも、自分のHPは10しかなくて、相手が先に行動するから・・・」
と、ゲームって何かしらの計算と戦略を常に考えながらプレイしていますよね。
どこぞの脳科学者が昔「ゲーム中は脳にα波が出ているから、学習効果はない」ということを言っていましたが、
さっきのプレイではできなかったことが、次に挑むときにはできるようになっている
ことは実感としてあるわけです。
そんな私の実感を科学的根拠をもって説明してくれる本が、最近発売されました。
なぜゲームをすると頭が良くなるのか (PHP新書) 新書 – 2025/6/17
星 友啓 (著)
著者の星友啓さんについて、私は、ビジネス映像メディアの「PIVOT」でいくつかの動画を拝見していました。お人柄も含めて、大好きな方です。
が、この本が出ていることは昨日知り、即買って読みました。
で、この本で言われていることは私がこのブログで言いたかったことを、科学的根拠をもって、より深く、丁寧に、分かりやすく説明してくださっています。
・・・あれ、このブログの意味どこいったん。
まぁ、私は子育ての実体験から補足させていただくということで。
とにかく、本の中では、「ゲームには学習効果がない」という過去の論文は、現在は否定的にとらえられていること。むしろ、「ゲームをしている人の方が記憶力、問題解決能力等で優位となっていること」など、ゲームの利点が多く触れられています。
科学の常識はいろいろ変わるものですから、全部を鵜呑みにはしないけれども
子育てにゲームを使って良いのかなと悩んでいる方の背中を押してくれると思いますので、ぜひ読んでみてくださいな。
※ちなみに、この本では0~5歳のゲームについては、一つの注意がされています。
このブログが潰れる~とも思ったのですが、要はゲームばかりじゃダメだということです。実際、この本でもゲームと実体験のバランスが大事だということが度々書かれています。この辺りは、また今度のお噺で。
自信をもってゲームを子育てに活用しよう
将棋も囲碁もチェスも、他の数々のボードゲームも。
なんとなく、やっている人は頭よさそう!となるわけでして。
そりゃ、世間ウケも良いと思います。
でも、うちの子には堂々と、

ぼく、ドラクエをクリアしたんだよ、すごいでしょ!
と言ってほしいわけです。
(実際に2週間前、ドラクエ1を1人でノーヒントで、クリアしていました。めっちゃドヤ顔していました。)
プロ棋士にまで及ばなくっても、その子なりにできたことを認めて、
存分にほめてあげればいいじゃない、というお噺。
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